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流れてくる餌を漫然と捕食している40cm以下のイワナやヤマメと違って、サクラマスや大イワナは食性だけに頼ってマッチザハッチ、マッチザベイトと言う訳には中々行きません。イワナ・ヤマメも(レインボーも含めて)縄張りが強くある事は今から30年以上前に水槽で飼い始めた頃から知っていてそれを利用して友釣りが出来るんじゃないかと思う事がたびたび有り、特に身体を斜めにして縄張りを主張し、相手の尻の方から攻撃を仕掛けて、さながら戦闘機のドッグファイトのようにバックを奪い合う戦いを見たり、鮎釣りをするようになってから友釣りの囮鮎にサクラマスやイワナが掛かる時は上がったり下がったり連続してヒラ打ったり突進する感じの動き(DART ACSION)をすると攻撃するんですね。純粋な鮎の友釣りでも流れの中で安定している囮鮎を一度待ち上げてから糸を緩めると早く底の流れに入ろうと頭を下げて一生懸命尾鰭を振りながら突っ込むように潜るんです、この上下の誘いが効果的なように、連続トゥイッチングは10年ほど前に効果を認識してました。それをルアーが水中でダートアクションするようにロッドをシェイキングするほど小刻みにしたのが釣れない年であった1997に赤川3段下流のワンドで焼け気味に竿を立ててシュガーディープ90を潜らせず水面直下でシェイキングしながらどういう動きをするのか見ていたらまさかのヒット!唖然とすると共にニヤリとした事は今も記憶に新しい事です。あとは糸ふけをどうするかが課題でしたが、ジャークで移動すれば良いんだと何でも無い事に気付くまでこのシーズン一杯掛かり、もちろん次の年からはシーズン10匹以上のヒットを実現できました。更に68cmのサクラが2度もヒットしたり、クロダイの50cm2匹をふくむ40cmオーバーがシェイキング&ジャークによる食性以外の縄張り意識を刺激されて数回の釣行で1シーズンで10匹も釣れた事で確信を得た訳です。私がラインの太さや大型ルアーを気にせず使うのはこの為でもあります。しかし、同じ釣り方で釣れてもシーバスやヒラメについては食性と理解しています。
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